NARO の『心』・・・皆呂充亮 編 その3

"『NARO』は無二の存在なり"

すでに「スポーツnaro」は創業30周年を迎えた。現在、店頭販売、インターネット通販、近郊だけではなく全国各地での講習会、そして国際大会観戦ツアー…とソフトテニス愛好者をハード面でも、ソフト面でもサポートをし続けている。

ちなみに、ラケットの種類が豊富な今、その中から自分に合ったラケットを使用している人がどれだけいるだろうか。「トップ選手が使っているから」「好きな色だから」「人と重ならないのがいい」……人それぞれの好みや要望がある。ただ、ソフトテニスを長く続けてもらうためにも、"自分にしっくりくる一本″と出合ってほしい。

だから、「naro」では、たくさんのもののなかから一人ひとりに合ったベストな1本を選べるように、ラケット、ガットの種類、テンション…とこだわりを持って的確な情報を提供している。

「我々の目利きで、その人に合ったものを選んでさしあげたいのです」(ナロさん)

用具選びのエキスパートとしての役割だけではなく、もっともユーザーに近い立場からラケットやグッズ、小物などのグッズ全般にわたって企画をし、それを製作している国内外の工場にも赴いてメーカーなどに多くの情報を提供。いまやユーザーとメーカーをつなぐ使命も担っているのだ。

「軟庭人の居心地のいい店」は、これまでもこれからも変わらない。テニス人にとっての格言でもある「この一球は無二の一球なり」。まさに、「naro」は無二の存在なり。ソフトテニス界初の専門店として、挑戦を続け、開拓し続けている。

ソフトテニスが好きなだけでは仕事はできない。人がプレーをしているときにガットを張るなど働かなければならないから。だから、naroのスタッフになるための一番の条件は「人が好きであること」(ナロさん)なのだ。そんなあったかい「心」でソフトテニス愛好者を迎えてくれる彼らは、「naro」だからできることを追求し、その道を邁進していく――。

【文:スポーツライター 八木陽子(早稲田大学軟式庭球部出身)】